DOPPS

DOPPSの目的

D・O・P・P・Sのそれぞれの頭文字の意味

※予後:病気の経過や見通しのこと。
アウトカムとは結果・成果を意味しますが、この調査では予後に注目しています。

DOPPSは血液透析患者さんの治療方法と予後について調べている国際的調査です。Dialysis Outcomes and Practice Patterns Studyの頭文字からDOPPS(読みかた:どっぷす)と呼ばれます。現在、第7期調査が行われています。

解説

DOPPSは世界中の透析患者さんのデータを集め、それを分析・比較し、治療方法が患者さんの長生きやQOLにどのような影響を与えるかを知ることを目的としています。

治療方法と患者さんの心や身体の状態に関するデータを集め、その関連性を分析しています。患者さんにどのような医療が提供され、その結果患者さんに何が起こったのかを知り、改善を加えることで、より良い医療が提供できます。

DOPPSの調査結果は、医療関係者が治療するときに指針とするガイドラインの作成や実際の治療に活かされます。透析医療の進歩、世界中で透析治療をしている患者さんの将来の治療に大きく貢献することが期待されます。

※QOL(Quality of life):人間らしく、自分らしい生活をどれだけおくれているか。また、充実さや満足感を意味する。