DOPPS

調査内容とポイント

生命予後、入院、血管アクセス、QOL

DOPPSが注目している点は、(1)生命予後、(2)入院、(3)血管アクセス、(4)QOL(生活の質)の4つです。

※血管アクセス:血液透析は、血液を一度体の外に出して人工腎臓(血液透析器=ダイアライザー)を通して老廃物や過剰な水分を取り除き、また体の中に戻す治療法です。そこで、血液の「送り出し口」「戻り口」である「血管アクセス(シャント)」がつくられます。

解説

DOPPSでは透析患者さんの状態が改善するポイントとして、(1)より長く生きられること、(2)入院をしないこと、(3)透析治療に大切な血管アクセスが良好であること、(4)充実した生活をおくること、この4つを考えています。そのためにDOPPSでは患者さんや施設に関するデータを収集しています。

調査項目は患者さんの臨床検査値、使われている薬、ダイアライザー、血管アクセスの種類をはじめ、施設で行われている血液透析治療の種類や施設の規模、施設の治療方針、スタッフの人数や配置など施設全体に及びます。これらが施設間、あるいは参加国間でどのように違い、患者さんが元気にどのくらい長生きできるか、また入院、血管アクセス、QOLにどのような影響を及ぼすかなどが調査されます。