薬物療法について

慢性腎臓病(CKD)の治療では、薬を使って腎臓の機能を補うことで、進行を遅らせたり、腎臓の機能が低下することで起きる症状を改善したりします。

※腎臓の機能についてはこちらをご確認ください。

血圧を調節する機能を助ける薬 老廃物を体から追い出す機能を助ける薬 血液をつくる司令官としての機能を助ける薬 体液量・イオンバランスを調節する機能を助ける薬 強い骨をつくる機能を助ける薬

腎臓の「血圧を調整する」機能を助ける薬

降圧薬 慢性腎臓病(CKD)を伴う高血圧には、腎臓を保護する作用がある降圧薬を使います。
利尿薬 尿の量を増やして、体内の余分な水分や塩分(ナトリウム)の排出を促すことで、血圧を下げたり、むくみをとります。

腎臓の「老廃物を体から追い出す」機能を助ける薬

経口吸着炭素製剤 腎臓の機能が低下すると、血液中の老廃物が尿へ十分に排出されず体内にたまってしまい、尿毒症になります。
腸の中で、尿毒症の原因となる毒素を吸着し、体内に吸収させることなく、便とともに排泄させる薬を使って、尿毒症の症状を改善します。

腎臓の「血液をつくる司令官」としての機能を助ける薬

エリスロポエチン
製剤
慢性腎臓病(CKD)では貧血が発症します。血液(赤血球)は骨髄の中にある細胞が、腎臓から出るホルモン(エリスロポエチン)の刺激を受けてつくられますが、腎臓の働きが悪くなるとこのホルモンが出てこなくなってしまうため、血液が十分につくられず貧血になります。
貧血は、お薬としてホルモン(エリスロポエチン)を注射することで改善します。
貧血を治療することによって、腎臓の働きが悪くなるのをおさえることができるといわれており、また貧血は心不全を悪化させる原因にもなりますので、 慢性腎臓病(CKD)において、貧血治療は重要です。

腎臓の「体液量・イオンバランスを調節する」機能を助ける薬

カリウム吸着薬 腎臓の機能が低下すると体内のカリウムが排出されず体内にたまってしまいます。カリウムは体にとって不可欠のものですが、体内にたくさんありすぎると手足のしびれや不整脈などの原因になります。
そのため、腸の中でカリウムとくっつきカリウムを体外へ排出する薬を使います。
リン吸着薬 腎臓の機能が低下し、体内からリンを排出できなくなると高リン血症になり、骨がもろくなったり、心臓や血管に悪影響を及ぼします。そのため、食べ物の中のリンを腸の中で吸着して、体に吸収させることなく体外へ便とともに排泄する薬を使って体内のリンを減らします。

腎臓の「強い骨をつくる」機能を助ける薬

活性型ビタミンD
製剤
腎臓の働きが低下すると、活性型ビタミンDが低下し、カルシウムが吸収されなくなって骨が弱くなるなどの症状が出てきます。そのため薬で活性化したビタミンDを補い、骨がもろくなるのを防ぎます。
骨の発育には複数の臓器が関わっていますが、その中でも腎臓は、カルシウムを体内に吸収させるのに必要な活性型ビタミンDをつくっています。

その他にも症状にあわせて服用する薬があります。薬の役割をきちんと理解して指示通りに服用しましょう。

また、手軽に入手できるサプリメントとの組合せによっては、腎臓に悪影響をあたえることがありますので、使用するときは現物を持参して医師や薬剤師に相談しましょう。

腎臓病を悪化させないために 主な検査について

毎日の食事で気をつけること

ページTOP