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2014年7月30日PDF file:New window opensPDF版(200KB)

がん免疫療法に関するアストラゼネカ社との開発提携契約の締結について

協和発酵キリン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:花井陳雄、以下「協和発酵キリン」)は、当社が開発している抗CCR4※1ヒト化抗体であるモガムリズマブ(開発コード:KW-0761)について、アストラゼネカ社(英国ロンドン、CEO:パスカル・ソリオ)と同社開発中の抗PD-L1※2抗体MEDI4736および抗CTLA-4※3抗体tremelimumabとの併用療法に関する複数の固形がんを対象にした第1/1b相試験の開発提携契約を締結致しましたのでお知らせします。

モガムリズマブやMEDI4736、tremelimumabはがん免疫療法として知られている新たなクラスのがん治療薬として期待されています。がん免疫療法とは、生体自身の自己免疫システムを制御することによりがん細胞の駆逐を試みる治療法です。モガムリズマブはがん細胞を保護する免疫細胞を抑制する一方で、MEDI4736とtremelimumabは免疫システムによるがん細胞の検知を回避するシグナルを阻害することで治療効果を発揮することが期待されています。今回締結した開発提携契約に基づき、協和発酵キリンが実施する臨床試験の費用を両社が均等に負担します。本試験の第1相ではモガムリズマブとMEDI4736、モガムリズマブとtremelimumabの各併用療法の推奨用量レジメンを検証し、本試験の第1b相では各併用療法の安全性と有効性を検証する予定です。

モガムリズマブは、「ポテリジオ®点滴静注20mg」という製品名で、再発又は難治性のCCR4陽性の成人T細胞性白血病リンパ腫(ATL)の治療薬として、2012年5月から国内で販売しているヒト化モノクローナル抗体です。また、2014年3月に再発又は難治性のCCR4陽性の末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)および皮膚T細胞性リンパ腫(CTCL)の適応追加承認を取得しています。さらに欧米でも複数の臨床試験を実施しています。モガムリズマブは、当社独自の強活性抗体作製技術「POTELLIGENT®(ポテリジェント)※4」を応用した抗体です。

協和発酵キリングループは、ライフサイエンスとテクノロジーの進歩を追求し、新しい価値の創造により、世界の人々の健康と豊かさに貢献します。

  1. ※1:
    CCR4(chemokine(C-C motif)receptor 4)
    CCR4は、白血球の遊走に関与するケモカインの受容体の一つです。CCR4は、正常組織中ではIL-4およびIL-5などのサイトカインを産生する(CD4陽性の)ヘルパー2型T細胞や制御性T細胞に発現することが知られています。
  2. ※2:
    PD-L1(Programmed death-legand 1)
    プログラム細胞死リガンド1のことで、生体において活性化したリンパ球を抑制するシグナルに関与し、腫瘍細胞の免疫システムによる探知を回避しています。
  3. ※3:
    CTLA-4(cytotoxic T-lymphocyte-associated protein 4)
    活性T細胞の表面に多く発現するタンパクで、T細胞の活性化を抑制する働きを持っていることが知られています。
  4. ※4:
    POTELLIGENT®(ポテリジェント)
    当社が独自に確立した高ADCC活性抗体作製技術です。本技術を用いることで、抗体が保有する糖鎖の中のフコースを低下させた抗体を作製できます。本技術で作製した抗体は、従来の抗体に比べて、標的細胞を極めて効率的に殺傷することが非臨床試験で確認されています。

本件に関するお問い合わせ
協和発酵キリン株式会社コーポレートコミュニケーション部
TEL03-3282-1903



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