「ジペプチド発酵技術の開発と工業化」が2014年度農芸化学技術賞を受賞

協和発酵バイオ株式会社(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:石野修一、以下「協和発酵バイオ」)は、当社創製の『ジペプチド発酵技術の開発と工業化』に対し、このたび公益社団法人日本農芸化学会より2014年度農芸化学技術賞を受賞することになりましたので、お知らせいたします。なお、授賞式および受賞記念講演は3月27日に東京にて行われます。

農芸化学技術賞は、農芸化学分野において実用的価値のある注目すべき技術的功績をあげたものに授与される栄えある賞です。これまで当社の前身会社であります協和発酵工業株式会社(以下「協和発酵工業」)も4度受賞しております1)

ジペプチドは、アミノ酸2つが結合した物質であり、アミノ酸にはない優れた物性と多様な生理活性を持ち、幅広い応用範囲をもつ化合物です。これまで既存製法では工業的に大量生産することは困難でしたが、このたび当社において新たに発見した酵素を用いた発酵法により、安価に大量生産することが可能になりました2)

当製法により製造しているジペプチドの代表的なものとしては、L-アラニンとL-グルタミンが結合したL-アラニル-Lグルタミンがあります。これは主に輸液添加剤や動物細胞培養用培地添加剤として用いられています。また米国ではSUSTAMINETMというブランド名で健康食品素材として提供されています。協和発酵バイオは今後も技術開発、用途開発を重ね、有用な機能を持つ新たなジペプチドを提供してまいります。

協和発酵バイオは、協和発酵工業(現 協和発酵キリン)がグルタミン酸発酵の発明以来50年間培ってきた資産、人材、技術開発力を引き継ぎ、その基盤の上に、「発酵と合成の有機的結合」を大きな目標として掲げ、今後も多種多様な製品を革新的に開発し、医薬品や健康食品などを通じて世界の人々の健康と豊かさに貢献してまいります。

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