ニュースリリース

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2013年9月9日PDF file:New window opensPDF版(237KB)

シンガポールにトランスレーショナル研究所を開設

―シンガポールがん科学研究所、シンガポール国立大学がん研究所と共同研究開始―

協和発酵キリン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:花井 陳雄、以下「協和発酵キリン」)は、このたび、協和発酵キリンシンガポール株式会社(以下「協和発酵キリンシンガポール」)の研究部門として、シンガポールトランスレーショナル研究所(以下「シンガポール研究所」)を設立します。

また、協和発酵キリンシンガポールは、シンガポール国立大学(NUS)注1のシンガポールがん科学研究所(CSIシンガポール)注2、NUSがん研究所(NCIS)注3およびシンガポール国立大学付属病院(NUH)注4と癌領域におけるトランスレーショナル研究注5を共同で開始します。この産学共同研究は、NUSエンタープライズの一部である、NUSインダストリーリエゾンオフィスを窓口として交渉を進め、最終的な合意に至りました。

シンガポール研究所は、協和発酵キリンがトランスレーショナル研究をグローバルに進める目的で、シンガポールのバイオメディカルサイエンスの集積地であるバイオポリスに新たに開設した研究拠点です。シンガポール研究所は、NUS医学部ならびにCSIシンガポール、NCISおよびNUHとの共同研究で、協和発酵キリンが持つバイオ医薬品候補物質に関する非臨床研究を進めるとともに、臨床試験の効率化や加速化を促進するバイオマーカーの探索にも注力します。

協和発酵キリンの研究本部長である岡﨑寛は、「がん領域のトランスレーショナルリサーチを進めるにあたって相応しい環境がシンガポールに整っていることを認識しており、私たちのトランスレーショナルリサーチがさらに展開していくことを楽しみにしています。CSIシンガポールとNCISとの共同研究によって、当社の医薬品開発が加速されるとともに、当社が持つ医薬品候補物質の価値が最大化されることを願っています。さらに、シンガポール内外における、他の研究グループとのパートナーシップやコラボレーションについても期待しています。」と述べています。

NCISの血液学·腫瘍学のシニアコンサルタントで今回の共同研究を主導するウェイ・ペン・ヨン博士は「私たちは高いシナジーが期待されるこの共同研究に大変期待しています。産学の専門知識を活かすこの取り組みは、がん患者に新薬をもたらすために不可欠な前臨床および臨床の重要な知見をもたらすでしょう。」と述べています。

この共同研究を通じて、NCISは、がんのスクリーニング、診断および治療に関してより良い方法を見出すことを目指しています。現在、キャンパスにおけるがんの研究や教育は、NCISとCSIシンガポールが推進しています。このパートナーシップによって、臨床医と研究者が共同で質の高い研究に取り組むことが可能になり、アジアの患者にとって有益な治療戦略が新たに開発されることが期待されます。

一方、シンガポール経済開発庁でバイオメディカルサイエンス分野のディレクターを務めるケビン・ライ氏は「協和発酵キリンのシンガポール研究所設立は、創薬、開発プロセスを加速するために必要なトランスレーショナル研究と臨床研究の連携システムを活用する素晴らしい例になると考えています。私たちは、協和発酵キリンが、シンガポールを活動の拠点として選択したことを喜んでおり、私たちは今後もトランスレーショナルリサーチを実施するためのインフラと機能を強化していきます。」と述べています。

シンガポール研究所は、シンガポールにおける研究機関との新たな共同研究の機会を見出すことも視野に入れて活動をしていきます。

協和発酵キリンは、バイオ医薬品のリーディングカンパニーとして、有効な治療法が見つからずに苦しんでいる患者さんやそのご家族、医療関係者の方々の願いや望みに真摯にお応えし、それを一つひとつ積み重ねていけるように努力してまいります。

新研究所の概要

  1. 研究所名:シンガポールトランスレーショナル研究所(Singapore Translational Research Laboratory)
  2. 所在地:11 Biopolis Way, #05-08, Singapore 138667
  3. 床面積:414.70m2
  4. 設立時期:2013年9月
  1. 注1.
    シンガポール国立大学New window opens(NUS)
    NUSは研究に強みを持つ優れた大学の一つです。世界大学ランキングでトップ30に位置するNUSは、アジアの視点と専門性を軸にして、教育と研究に対するグローバルな取り組みを提供しています。NUSは3つのリサーチセンターオブエクセレンス(RCE)と23の大学関連研究機関を所有しています。またNUSは、シンガポールの第5RCEのパートナーにもなっており、さらに16の国関連研究機関と密に提携しています。研究活動は世界トップレベルであり、エンジニアリング、生命科学、医学、社会科学、自然科学の他、高齢化と持続可能性といった様々な分野を横断する問題に対処する研究にも強みをもつことがよく知られています。
  2. 注2.
    シンガポールがん科学研究所(CSIシンガポール)
    CSIシンガポールは、2008年10月15日に設立され、バイオメディカルサイエンスの分野でシンガポールをグローバルリーダーに位置付けることを目指しています。多面的かつ協同的にがん研究を行い、基礎研究を最終的に臨床応用につなげ、がん治療を改善することを使命としています。
    CSIシンガポールは最先端の大学研究機関が提携し、NUS内に設立されました。2008年には、国立研究財団と教育省から、シンガポールにわずか5つしかないRCEの1つとして、1.72億ドルの助成を獲得しました。その財団理事である、ダニエル・G・テネン教授は、転写調節、造血、およびがん分野における第一人者です。
    CSIシンガポールは、がん生物学・がん幹細胞および実験治療学における高い研究の専門性を有しており、特にアジア人種に多いがん疾患である胃がん、肝がん、肺がんおよび白血病にフォーカスして広範囲な研究プラットフォームを有しています。
  3. 注3.
    シンガポール国立大学がん研究所New window opens(NCIS)
    NCISは、予防、スクリーニング、診断、治療、リハビリテーション、緩和ケアなど広範囲に渡って小児および成人のがん治療やがんマネジメントを提供しています。当研究所の強みは、それぞれの患者さんとそのご家族のための包括的かつ個別化された治療計画を複数の専門分野を駆使して策定することです。NCISは、血液·腫瘍学、放射線腫瘍学、婦人科腫瘍学、小児腫瘍学、外科腫瘍学、がん看護学、腫瘍薬学、緩和ケア、病理学、放射線学、消化器病学と肝臓学を含む医療専門分野、感染症分野、肺疾患分野、精神医学、疫学、公衆衛生、その他における専門家の専門知識を活用しています。研究におけるNCISの強みは、市販前の薬や機器にアクセスする機会を患者さんに提供できることです。NCISはCSIシンガポールとも密に提携しています。
  4. 注4.
    シンガポール国立大学付属病院New window opens(NUH)
    NUHは三次病院であり、循環器科、消化器・肝臓科、産科・婦人科、がん診療科、眼科、小児科、整形外科、再生マイクロ手術を含め、医療、外科および歯科専門の主要な医療機関です。また、NUHでは成人臓器(腎臓、肝臓、膵臓)移植も提供しており、シンガポールで唯一小児における腎臓、肝臓移植を提供する公立病院です。
    医療分野で最高レベルのヘルスケア専門家チームを有しているNUHは、医療の革新と進歩を取り込むことにより高品質な患者ケアを提供しています。
    2004年に、NUHは、患者さんのケアと安全性に優れた医療を実践する国際的な証である「ジョイントコミッションインターナショナル認定」をシンガポールの病院として初めて受けました。今日においても、患者さんに対する安全かつ良好な治療成績を目標に、医師、看護師および提携する医療従事者の育成を継続するとともに、患者さんに希望と健康な生活をもたらすべく、新たな治療法につながるトランスレーショナルリサーチに力を注いでいます。
    NUHは、シンガポール国立大学ヘルスシステムの一員であり、NUS医学部とNUS歯学部の主要な教育病院です。
  5. 注5.
    トランスレーショナル研究
    医療につながる基礎研究成果を臨床に実用化させる橋渡し研究

本件に関するお問い合わせ
協和発酵キリン コーポレートコミュニケーション部
TEL:03-3282-1903



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