2011年12月5日
消化管運動改善剤 「ナウゼリン®OD錠5」「同OD錠10」新発売のお知らせ
協和発酵キリン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松田 譲、以下「協和発酵キリン」)は、2011年12月5日に「ナウゼリン®OD錠5」「同OD錠10」(以下「ナウゼリン®OD錠」)を新発売しましたので、お知らせいたします。
ナウゼリンの主薬成分であるドンペリドンは、強力な制吐作用と消化管運動亢進作用による高い臨床効果が期待され、消化器疾患に広く用いられています。ナウゼリンの剤形には錠剤、細粒、ドライシロップ、坐剤があり、このたび5番目の剤形としてOD(口腔内崩壊)錠を発売いたしました。
ナウゼリン®OD錠は、協和発酵キリン独自の最新技術で誕生した新しい口腔内崩壊錠です。この技術は、協和発酵キリンが特許を有するSOLBLET®(ソルブレット)注1で、一般的な錠剤と同程度の硬さを保ちながら、口の中で素早く溶けるという特徴があります。嚥下が困難な小児や高齢の患者さん、あるいは外出先で水が飲めない状況下での服薬などにも適しております。ナウゼリンは、慢性胃炎に苦しむ患者さんに対して、より良い日常生活を支援していけるものと考えています。
協和発酵キリンは、「がん」「腎」「免疫疾患」を研究・開発の重点領域とし、特徴ある抗体技術を生かした抗体医薬品の開発に取り組んでいます。低分子医薬品においても画期的な新薬を継続的に創出することで、世界の人々の健康と豊かさに貢献したいと考えています。
注1.SOLBLET® (ソルブレット)
速やかに口腔内で崩壊する製剤技術です。
ナウゼリン®OD錠の概要
製品名 | ナウゼリン®OD錠5(NAUZELIN® OD Tablets 5) ナウゼリン®OD錠10(NAUZELIN® OD Tablets 10) |
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一般名 | ドンペリドン 口腔内崩壊錠 |
薬効分類名 | 消化管運動改善剤 |
規格・含量 | ナウゼリン®OD錠5: 1錠中ドンペリドン5mg ナウゼリン®OD錠10: 1錠中ドンペリドン10mg |
効能・効果 | 下記疾患および薬剤投与時の消化器症状(悪心、嘔吐、食欲不振、腹部膨満、上腹部不快感、腹痛、胸やけ、あい気) 成人: ○ 慢性胃炎、胃下垂症、胃切除後症候群 ○ 抗悪性腫瘍剤またはレボドパ製剤投与時 小児: ○ 周期性嘔吐症、上気道感染症 ○ 抗悪性腫瘍剤投与時 |
用法・用量 | 成人: 通常、ドンペリドンとして1回10mgを1日3回食前に経口投与する。ただし、レボドパ製剤投与時にはドンペリドンとして1回5~10mgを1日3回食前に経口投与する。 なお、年令、症状により適宜増減する。 小児: 通常、ドンペリドンとして1日1.0~2.0mg/kgを1日3回食前に分けて経口投与する。 なお、年令、体重、症状により適宜増減する。 ただし、1日投与量はドンペリドンとして30mgを超えないこと。 また、6才以上の場合はドンペリドンとして1日最高用量は1.0mg/kgを限度とすること。 |
特性 | 1.水なしでも服用できる口腔内崩壊錠である。 2.抗ドパミン作用を有し、CTZ注2に作用し、強い制吐作用を示す。 3.胃運動、胃・十二指腸協調運動を促進し、胃排出を正常化することで慢性胃炎のさまざまな症状に高い臨床効果を示す。 |
製造販売 | 協和発酵キリン株式会社 |
薬価 | ナウゼリン®OD錠5: 11.6 ナウゼリン®OD錠10: 18.0 |
製造承認取得日 | 2011年 7月15日 |
薬価収載日 | 2011年11月28日 |
発売日 | 2011年12月5日 |
注2.CTZ(Chemoreceptor Trigger Zone: 化学受容体引き金帯)
嘔吐中枢に働き「悪心・嘔吐」を発現させる受容器。