協和メデックス株式会社 東洋紡績株式会社と全自動遺伝子解析装置「GENECUBE®」の共同事業契約を締結

協和メデックス株式会社(東京都中央区 社長:山口 正仁、以下「協和メデックス」)と東洋紡績株式会社(大阪市北区 社長:坂元 龍三、以下「東洋紡績」)は、全自動遺伝子解析装置『GENECUBE®』(ジーンキューブ®)の共同事業契約を締結いたしました。これにより両社が『GENECUBE®』および専用試薬を販売することになります。

『GENECUBE®』は簡便性と迅速性を特徴とする全自動遺伝子解析装置です。

遺伝子検査注1は、ごく少量の生体試料から病原因子を特定することが可能で、感染症検査分野においては非常に有用な検査と期待されてきました。しかし、従来の検査では、操作が煩雑な上、結果を得るまでに長時間を要するなど、検査の有用性にもかかわらず、広くは普及していませんでした。『GENECUBE®』により、それらの問題点を改善した遺伝子検査を可能とし、両社が共同で販売と専用試薬の開発を行うことで遺伝子検査の普及を図ってまいります。

  • 注1.遺伝子検査
    血液や組織などの生体試料に含まれる遺伝子を抽出し、得られた遺伝子を酵素反応で増幅することによって、病原因子を特定する検査です。

特長

  1. 簡便性:従来の装置より簡便に検査可能
    『GENECUBE®』は、検査対象となる生体試料(血液でも組織でも可能)、試薬および消耗品を装置の指示に従ってセットするだけで自動的に遺伝子検査を実施できます。
    医療機関で血液以外の生体試料でも専用の試薬および消耗品を用いることにより、自動で遺伝子の増幅から検出まで行える装置は本装置が初めてです。
  2. 迅速性:検査時間を大幅に短縮
    専用の抽出試薬と増幅試薬を用いることにより、従来、数時間を要していた検査を30分~40分で実施できます。これにより、遺伝子検査の結果を当日の診療に反映することができます。
  3. 専用試薬のラインナップ
    現在、測定できる検査項目は(1)ヘリコバクターピロリ(ピロリ菌)、(2)結核菌、(3)非結核性抗酸菌の3項目です。今後は感染症を中心に順次、検査項目を増やしていく予定です。
仕様

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製品名 「GENECUBE®」(医療機器)
本体価格 1,600万円(希望小売価格、税抜き)
外形寸法 幅900mm×奥行550mm×高さ600mm
重量 約92Kg
東洋紡績の概要

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本社 大阪市北区堂島浜2-2-8 東洋紡ビル
創業 1882年(明治15年)5月3日
創立 1914年(大正3年)6月26日
資本金 517億3千万円
売上高 3187億7千万円 (2009年度)
代表者 代表取締役社長 坂元龍三
URL http://www.toyobo.co.jp別ウィンドウで開きます
事業内容 フィルム・機能樹脂、産業マテリアル、ライフサイエンス、衣料繊維などの製造、加工、販売。

当社グループは、「順理則裕」の企業理念のもと、「環境、ライフサイエンス、高機能で、新たな価値を提供するカテゴリートップ企業」となることを目指していきます。また、創業以来120余年、幅広い分野で多彩な技術を蓄積しながら、フィルム、自動車用資材、バイオ・医薬などを手がける「高機能製品メーカー」として今後も成長しつづけていきます。

協和メデックスの概要

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本社 東京都中央区晴海1-8-10晴海トリトンスクエアX棟4F
設立 1981年4月
資本金 4億5千万円
売上高 114.6億円(2010年12月期実績)
代表者 代表取締役社長 山口 正仁
株主 協和発酵キリン株式会社(100%)

昭和56年(1981年)に協和発酵工業(株)(現 協和発酵キリン(株) 東京都千代田区 社長:松田 譲)の臨床検査部門から分離独立し、同社の100%子会社として設立された協和メデックス(株)は、生化学検査試薬、モノクローナル抗体を利用した免疫診断薬、医療機器などの製造・販売を行っています。当社は、世界に先駆けて開発された酵素的測定法の「デタミナー」シリーズや、世界初のHDLコレステロール直接測定試薬を自社開発するなど、臨床検査医学に貢献しその発展の一翼を担っています。

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