持続型赤血球造血刺激因子製剤「ネスプ®静注用プラシリンジ」新発売のお知らせ

より使いやすく、よりわかりやすく 仕様とデザインをリニューアル

協和発酵キリン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松田 譲)は、持続型赤血球造血刺激因子製剤「ネスプ®静注用シリンジ」(以下、「ネスプ®」)をガラス製シリンジからプラスチック製シリンジに変更することにより機能性を向上させ、さらにより識別性の高いデザインに一新した「ネスプ®静注用プラシリンジ」(以下、「ネスプ®プラシリンジ」)を2009年5月14日に発売します。

「ネスプ®」は、2007年7月に発売以来、それまで透析施行中の貧血改善等に使用されてきたエリスロポエチン製剤「エスポー®」より、少ない投与頻度で適切なヘモグロビン濃度を維持でき、さらに適切なヘモグロビン濃度を維持することでQOLが有意に改善できることから、多くの医療機関で使用されてきました。今回発売する「ネスプ®プラシリンジ」は、医療関係者ならびに人間工学の専門家の意見を反映し、今までの「ネスプ®」の機能性をさらに高め、そしてより識別性を向上させたデザインとなっています。これにより多忙な医療現場において、これまで以上に投薬作業時間の減少など業務改善に貢献できると考えています。なお、「ネスプ®プラシリンジ」は、テルモ株式会社との業務・資本提携契約に基づき共同で開発を行いました。

当社は、がん、腎、免疫疾患を中心とした領域で、抗体技術を核にした最先端のバイオテクノロジーを駆使して、画期的な新薬を継続的に創出し、開発・販売をグローバルに展開することにより、世界の人々の健康と豊かさに貢献する、日本発のグローバル・スペシャリティファーマを目指していきます。

ネスプ®静注用プラシリンジの概要

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製品名 ネスプ®静注用プラシリンジ
一般名 ダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)
発売日 2009年5月14日

プラシリンジの改良点

  1. 機能性の向上(10・15・20・30・40μg)
    エラープルーフ理論(*)の観点から、エラー発生防止策として、可動式ルアーロックアダプタを採用しました。これにより、透析回路などに近年汎用されつつある、ニードルレスアクセスポイントへの結合時にコネクタを装着せずに、直接結合できるようになりました。
    1. (*)
      エラープルーフ理論
      ヒューマンエラーの防止・低減に関する理論で、エラー発生防止策とエラー拡大防止策からなる。エラー発生防止策には(1)排除(2)物理的制約(3)負担軽減、エラー拡大防止策には(4)検出(5)影響緩和がある。(1)が最もエラー低減効果が高いとされている。(日本ヒューマンファクター学会誌4(2):121-130,1990)
  2. 識別性の向上
    人間工学の設計原則である明瞭性・一貫性・弁別性の観点から、シリンジ、ピロー包装、個装箱各々のデザイン改定を行いました。
    • 明瞭性(重要な情報がはっきりわかる)
    • 一貫性(同一種類のものは同一だと感じさせる)
    • 弁別性(異なる種類のものは違うとはっきりわかる)

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薬価(現行製剤と同薬価)  
ネスプ®静注用 10μg/1mL プラシリンジ3,128円
ネスプ®静注用 15μg/1mL プラシリンジ4,416円
ネスプ®静注用 20μg/1mL プラシリンジ5,641円
ネスプ®静注用 30μg/1mL プラシリンジ 7,946円
ネスプ®静注用 40μg/1mL プラシリンジ 10,130円
ネスプ®静注用 60μg/0.6mL プラシリンジ 14,285円
ネスプ®静注用120μg/0.6mL プラシリンジ 25,521円

薬価収載日 2009年3月23日

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