食事

鯖の栄養とウンチクをご紹介!!注目の食材 〈 鯖 〉

昨今注目の食材《鯖》。鯖といえば、鯖缶ブームが記憶に新しいですが、
縄文時代から食されていた記録もあり、古くから日本人の大切な栄養源でした。
脂ののった鯖は高カロリーなイメージがありますが、
悪玉コレステロールを増やさないことが知られています。
さらに、血液中の中性脂肪を減らし、痩せるホルモンといわれる
GLP-1を活性化するEPA(エイコサペンタエン酸)が豊富に含まれています。
コンスタントに召し上がっていただきたい食材の1つです。

参考)小田原雅人ほか監修 やせるホルモン分泌! さば缶で健康になる!みんなの家庭の医学,学研パブリッシング

もっと知りたい鯖の話

  • 鯖
  • 鯖缶

Q. 鯖は乾癬に良いの?

鯖の脂に含まれるEPAなどのω3系脂肪酸に、乾癬の炎症を抑える働きがみられたという報告があります。
ただし、その作用メカニズムはまだ明らかになっておらず、今後の研究が待たれます。なお、ω3系脂肪酸はヒトでは合成できないため、食事から摂取する必要があります。1)

Q. EPAは鯖のほかにどんな食材に含まれてる?

EPAは鯖をはじめ、鰯、秋刀魚などの青背の魚に含まれるほか、いくら、鮪、はまち、鰤などにも多く含まれています。毎日の食事にコンスタントに取り入れていきましょう。2)

Q. 鯖の旬はいつ?

日本で獲れるサバ属の魚には、マサバとゴマサバの2種があります。マサバの旬は秋から冬。脂がのって美味なマサバは、体が太くて、黄色(金色?)っぽいとされ、極上のマサバを「金サバ」と呼ぶことも。一方、ゴマサバは脂肪分が少なく、マサバより味が落ちるものの、年間を通して味が変わりません。そのため、マサバの味が落ちる夏は、ゴマサバのほうが高値で取引されることもあります。3)-6)

Q. 鯖の名前の由来は?

サバの名の由来は、大言海によると「小歯の義なり。その歯,細小なり」と、小さな歯を意味するとあります。一方、日本古語大辞典では「サバの語源は“サバ”か“シバ”であろう。“サバ”は多く集まった状況をいい.“シバ”は 多数(シバシバ) を表す古語で,ともに同系の古語である」として、群れで生活する魚であることからの呼名としています。7)

Q. 「サバをよむ」という言葉は鯖に関係あるの?

サバよみの語源は諸説あります。サバは腐りやすいため、急いで売るために数え方がいい加減だったから。
サバは二枚重ねを一連として二つずつ数えたから。など、サバに関係するもののほか、魚市を「いさば」と呼ぶことがあり、早口で小魚を数える魚市読み(いさばよみ)が転じたとする説などもあります。4),7)

  • 参考)
  • 1)本田哲也 炎症と免疫25(1),42-46,2017
  • 2)小田原雅人ほか監修 やせるホルモン分泌! さば缶で健康になる!みんなの家庭の医学,学研パブリッシング
  • 3)小西英人編 新さかな大図鑑―釣魚 カラー大全, 週刊釣りサンデー
  • 4)中坊徹次監修 釣り人のための遊遊さかな大図鑑-釣魚写真大全, エンターブレイン
  • 5)瀬能宏監修 海の魚 大図鑑, 日東書院本社
  • 6)小西英人編 釣魚図鑑,週刊釣りサンデー
  • 7)太田静行 調理科学15(3),171-178,1982

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