症状と対策

最近、薬の効き目が短くなってきました。どうしたらよいですか?

最初は1日2〜3回の服用回数でも1日中よく効いていたL-ドパが、徐々にその効き目が短くなることもあります。そのために起床時、午後3時頃、就寝前などにもL-ドパの追加服用が必要になってきます。L-ドパの効き目が切れた時間帯のことをオフ期といいます。オフ期の症状をよくするためには、ドパミンアゴニスト(ドパミン受容体刺激薬)を追加したり、増量したりすることも効果的です。ドパミンアゴニストは何種類もあり、それぞれ特徴があり、それらをうまく使い分けることが必要となります。また、オフ期に合わせて少量のL-ドパを追加したり、L-ドパとCOMT阻害剤を同時服用することによってL-ドパが効く時間を延長することも有用です。さらには、注射後すぐ効果が現れるドパミンアゴニストの自己注射で、オフ期に対応する方法もあります。

薬物療法を工夫してもうまくいかない場合は、外科的治療も一考の価値があります。それはパーキンソン病の脳内で過剰に興奮している部分に電極を植え込み、電気的に慢性刺激する方法で脳深部刺激療法(DBS)といいます。特に両側の視床下核にDBSを施行した場合には、オフ期の運動障害が改善されます。また服薬量を減量できることも特徴です。DBSは、神経内科と脳外科がチームとなってその適応判断と術後管理が行える施設で行われることが好ましいので、当院のような施設の神経内科宛に紹介状を書いてもらいましょう。安全に手術を行うためには、年齢や他の病気の有無なども考慮しなければなりませんので、よく相談して下さい。

回答医師 東海大学医学部内科学系 神経内科 准教授 高橋 裕秀先生

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