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奈良県立三室病院 泌尿器科 部長 金子 佳照先生

奈良県立三室病院 泌尿器科
部長 金子 佳照先生

〒636-0802 奈良県生駒郡三郷町三室1-14-16
TEL 0745-32-0505
http://www.mimuro-hp.sango.nara.jp
診療科名 泌尿器科
出身地 奈良県
専門 尿路性器腫瘍、小児泌尿器科、血液透析、慢性腎不全
趣味

当院における治療方針について

当科では泌尿器科としての立場から、発育過程でのおねしょと、先天性泌尿器科疾患による頻尿、尿失禁(遺尿)をスクリニーングし、泌尿器科的治療が必要なおねしょの早期発見を目指しながら治療を行っています。
おねしょがなくなったとしても、それが夜間に起きるようになったために改善したものである場合は、その根本の疾患が隠されている可能性があります。朝まで起きずに、下着や布団を濡らさなくなることが、本来の発育と考えています。

お母さん・お父さんへ―まずは自宅でおねしょの状態を調べましょう

おねしょは、発育過程のものか、疾患に由来するものかの判断が重要です。疾患由来のものであればその疾患の治療を行いますが、そうでないおねしょの場合は、ご両親・ご家族、お子さん本人の考えに基づき、おねしょを改善するために発育を促す治療をすべきかどうかを、まず、考える必要があります。
おねしょが気になる場合は、まずおねしょ量を調べたり、排尿日誌をつけるなど、おねしょの状態を調べてから専門医を受診することをお薦めします。

疾患が隠れていることもあります

泌尿器科疾患、特に先天性疾患として尿道狭窄が最も多く見られます。尿道狭窄に対しては、ストレスやリスクが小さく、効果が大きい内視鏡手術を施行しています。
尿道狭窄があると、排尿中に膀胱に過度の緊張を与えるため、膀胱が過敏になり、これが尿漏れの原因となっている場合もあるのです。手術で排尿中の尿道抵抗、膀胱への負担を取ることにより、膀胱の発育を妨げる増悪因子が除去されますので、膀胱の発育を促します。これによって昼間遺尿は早々に改善することが多く、おねしょも改善しやすくなります。

主な検査は次のとおりです

1) 排尿日誌(排尿時刻とそのときの排尿量を丸一日記録)
2) 夜間および早朝の尿比重や浸透圧、おねしょ量(オムツの重さで測定)
3) 平均尿流率(自宅で、お子さんと親が協力して調べます)
出た尿量を、排尿にかかった時間で割ったもの(尿量/時間ml/s)。
基準値は、
10ml/s以下=異常
10〜15ml/s=要注意
15ml/s以上=問題なし
4) 排尿時膀胱尿道造影(小さいお子さんでも安全です)
平均尿流率が10ml/s以下、または、10〜15ml/sの持続時、昼間尿失禁や膀胱未熟があれば排尿時膀胱尿道造影をします。

先生からお子さんへのメッセージ

おねしょは自分の責任ではなく、発育の過程ですので、あせらず、無理に起きようとせず、納得の上、検査や治療を受けましょう。
病気があれば、がんばって手術をうけることが必要な場合もあります。