夜尿症を治そう!

楽しい明日のための、夜尿症対策!

治療により夜尿症はどれくらいよくなるの?

生活指導

夜尿症のタイプにもよりますが、適正な生活指導によって生活リズム(食事や塩分・水分の摂取時間・摂取量の見直し、就寝前のトイレでの排尿など)を改善するだけで、数ヵ月で約2割が改善します。ただ、タイプにあった生活指導をしばらくおこなっても改善しない夜尿症に対しては、以下の治療を生活指導とともに実施します。

薬物療法

お子さまの夜尿症が多尿型(夜間尿量が多いタイプ)の場合は、抗利尿ホルモン薬の内服または点鼻(スプレー)投与により、7~8割が改善します。
膀胱型(膀胱容量が小さいタイプ)の場合は、抗うつ薬や抗コリン薬の投与により、約3割が改善します。
多尿型と膀胱型の両方を有する混合型では、抗利尿ホルモン薬、抗うつ薬、抗コリン薬を併せて投与することがありますが、その効果は3~4割に留まります。

アラーム療法

膀胱型(特に夜間のみ膀胱容量が低下している解離型)の夜尿に効果が期待でき、約5割が改善します。

なお、これらの改善率は短期間(数ヶ月)における単独治療の効果であり、種々の治療を組み合わせて行うことや継続的な治療を行うことで、これらの改善率は2~3倍早まるという報告があります。

各治療の効果は、夜尿症のタイプ、性別、年齢、夜尿の頻度、夜尿の時間帯、昼間のお漏らしの有無、季節などの影響を受け、毎日みられる夜尿が数ヶ月で治癒することはまれで、根気よく治療を継続することが大切です。
タイプで言えば、多尿型<膀胱型<混合型の順で治療に要する期間が長くなります。

夜尿症の治療率 [治療例] 6か月後 19.0%、1年後 47.0%、2年後 72.0%、3年後 81.0% [自然経過例] 6か月後 7.0%、1年後 13.0%、2年後 25.0%、3年後 33.0% 出典:服部益治,診療と新薬,52(1),3-7,2015

いずれにしても、タイプにあった治療を受けることによって、治療を受けないで自然経過をみるよりも早く改善すると報告されています(図)。

  • 出典:日本夜尿症学会(編), 夜尿症診療ガイドライン2016, 診断と治療社, 2016