監修:ほあしこどもクリニック 院長 帆足 英一 先生 
新都心こどもクリニック 院長 赤司 俊二 先生

夜尿症を治そう!

楽しい明日のための、夜尿症対策!

幼児期の夜尿対策は?

幼児期の夜尿は、もう少しゆとりを持ってみてあげていい場合がほとんどです。ご家族は、あまり神経質になったり、深刻になったりしないで、前の年の同じ季節を思い出し、夜尿の回数がどのように変化したのかということを観察しながら、ほどほどの生活の改善を行うことが大切になります。
ただ、夜尿だけでなく、日中に漏らしてしまう場合などは、幼児期であっても医療機関などに相談することをお勧めします。

ご家族は、夜尿があっても、「起こさない」「怒らない」「焦らない」の3点を念頭にお子さまに接することをお勧めします。また、夜尿をしなかった朝などは、たくさんほめてあげるのもよいことです。

起こさない

毎日何度も夜中に起こすと睡眠リズムを乱し、夜中の尿量を調整する抗利尿ホルモンの分泌を減らしたり、夜間の膀胱のためを悪くしたりして、夜尿がひどくなる原因になることもあります。

怒らない

夜尿は、しようと思ってするのではないため、いくら怒っても治るものではありません。いびきをかく人に“かくな”といっても、治りませんよね。

焦らない

夜尿の原因はさまざまです。夜尿の原因は子どもごとに違います。ほかの子や兄弟と比べてもあまり意味がないので、ご家族が焦らないことも大切です。

具体的な生活指導

水分の摂取時間、摂取量に少し注意する

幼児期は、習慣的に水分を多く取っていることが夜尿の原因となることがあります。最近の子どもたちは「かみかみ、ごっくん」(咀しゃく)がおろそかになっていて、隣にコップを置いて水や牛乳で流し込むような食べ方をする子が見られます。水分摂取に関しては、心持ち、朝と昼の水分を多めに、夕食時以降の水分や塩分の摂取を控えるようにしましょう。ただ、この幼児期は厳しい生活指導は必要ありません。

寝る前にはトイレに行く習慣を

寝る前にトイレに行くことは、膀胱に残った尿を空にする意味でとても重要です。子どもが自らトイレに行くように、習慣をつけましょう。

昼間のトイレを促さない

子どもがもじもじするとつい「トイレに行きなさい」と促してしまうご家族の方がいますが、これも夜尿にはよくない場合があります。行きたくなったら自発的にトイレに行くという経験がないと、尿をためておくことができなくなります(膀胱が大きくなりづらい)。

冷えに対しても配慮

夜尿を悪化させる要因に冷えがあります。夏場に夜尿がなくなった子どもが、秋から冬には、夜尿がみられることはよく経験することです。このような子どもは、冷えが原因のこともあるので、寝る前にお風呂に入って体を芯から温める、布団を少しだけ暖めておくなどの配慮が勧められます。

おむつの使用

「おむつの使用は、夜尿を長引かせるの?」という質問は多くあります。幼児期でも、学童期の子どもでも、おむつをしているから夜尿が長引くということはありません。お子さまが嫌がらないようなら、後片付けが楽になりますので、使うことは特に問題ありません。