監修:ほあしこどもクリニック 院長 帆足 英一 先生 
新都心こどもクリニック 院長 赤司 俊二 先生

夜尿症の豆知識

おねしょに関する豆知識

「おもらし」させない体の仕組み

排尿をコントロールする神経(図5)

交感神経は膀胱をふくらませて尿をため、尿道をきつく閉じて尿が漏れ出てこないように働きます。 また、副交感神経の働きをストップさせて、意識的にがまんしなくてもおしっこがもれないようになっています。

自律神経は交感神経と副交感神経に分けられる 交感神経は蓄尿に働く ・膀胱をやわらかくふくらませて尿をためる・尿道を強く閉じる・副交感神経の作用をブロックする 副交感神経は排尿に働く ・膀胱がおしっこで満杯になって初めて作動し、膀胱を収縮させる 図5.排尿にかかわる神経の働き

尿量をコントロールする抗利尿ホルモン

脳の視床下部に血液が濃すぎるか薄すぎるかを判断する部位があります。血液が濃い場合には抗利尿ホルモンがたくさん出て、体に水分を引き戻して(再吸収といいます)血液を薄め、濃い尿がでて、尿量は減ります。血液が薄いと抗利尿ホルモンの分泌が少ないため、薄い尿が多量に出ることになります。

成長するにつれ、眠りのリズムは変わります。新生児期では、眠りのパターンは多相性睡眠で、このとき昼夜の別なく、一日中尿がつくられます。睡眠のパターンは、生後6ヵ月で三相性となり、1歳で二相性睡眠(1回の昼寝)、幼児期後半から小学校へ入学するころには、大人型の単相性睡眠(夜間に集中して眠るパターン)になります(図6)。このころになると、尿量をコントロールする抗利尿ホルモンの分泌は、日中に少なく、夜に多くなるという日内リズムができます。このため、日中は尿量が多く頻回にトイレに行きますが、夜間は尿量が少なくなり、トイレに行かなくてもよくなります。また、抗利尿ホルモンは、ぐっすり眠るとよく出るとされています。

図6.新生児から大人になるまでの睡眠パターンの推移