監修:ほあしこどもクリニック 院長 帆足 英一 先生 
新都心こどもクリニック 院長 赤司 俊二 先生

夜尿症の豆知識

おねしょに関する豆知識

排尿の仕組み

膀胱や尿が通っていく道(尿道)は、平滑筋とよばれる筋肉でできています。これは自分の意志では動かすことはできません。意志通り動かすことができるのは横紋筋ですが、横紋筋は、尿道の一部を細く輪状におおっている外尿道括約筋のみです。外尿道括約筋があるために大人は自分の意志で尿をがまんすることができます。この尿道括約筋は膀胱が小さい子どもの訓練に大事な筋肉です。

図3と4の解説:

  1. おしっこがある程度、膀胱にたまると、その情報が脳に伝わり尿意を感じます。
  2. 交感神経は、膀胱をやわらかくふくらませやすくし、尿道をきつく閉じて、尿がもれ出てこないように働きます。また、副交感神経をストップさせて働かないようにします。このようにして、意識的にがまんしなくとも、おしっこがもれないような仕組みになっているのです。
  3. しかし、膀胱がさらにいっぱいになり、強い尿意がおきると、今度は交感神経の働きがストップし、止められていた副交感神経が働くようになります。そうすると、膀胱の排尿筋は強く収縮し、尿道の緊張がゆるんで、おしっこを出す準備が整います。
図3.膀胱と尿道の筋肉
  1. まだおしっこするにはふさわしくないと脳が判断すると、運動神経を介して外尿道筋(横紋筋)に対して尿道をきつく締めつけ、尿がもれないように指令が出て、おしっこ(排尿)をがまんさせます。
  2. 排尿OKと脳が判断すると、はじめて脳からの指令で、尿道括約筋もゆるんで排尿されます。

図4.排尿のコントロール