監修:ほあしこどもクリニック 院長 帆足 英一 先生 
新都心こどもクリニック 院長 赤司 俊二 先生

夜尿症の豆知識

おねしょに関する豆知識

尿がつくられる仕組み

おしっこがつくられる腎臓や、そのおしっこを膀胱に送る尿管、それから、おしっこを一時的にためる膀胱の位置は、図1のようになります。

では、おしっこはどうしてつくられるのか、そして、なぜ、どうやって体の外に出されるのか、もう少し詳しく紹介します。

おしっこのお話をする前に、血液のことを少しお話しします。私たちが食事をすると、その中の栄養分は、腸から吸収されて、血液の中に入ります。血液はこの栄養分や、私たちが空気を吸ったときに入ってくる酸素を、体中の細胞に運んでいます。私たちはこの栄養分や酸素がないと、死んでしまうのです。ですから、血液は栄養分や酸素を体中の細胞に運ぶという、とても大事な仕事をしているわけです。

血液のもうひとつの大事な仕事は、体中の細胞から捨てられてきた「いらないもの」を集めてきて、腎臓に運ぶことです。腎臓では血液中のいらなくなったものがろ過されてでてきます。これは原尿とよばれ、大人では1日180リットルにもなります。もしこの原尿がそのまま全部おしっことしてだされてしまうと脱水になってしまいます。

尿がたまると、延髄で反射的な尿意を感じ、大脳皮質で尿意を知覚する 図1.腎臓、膀胱の位置

原尿の水分の大部分は尿細管、集合管とよばれる管を通るときに、抗利尿ホルモンによって体にもういちど吸収され(再吸収)、結果的に尿は濃縮されます。利用できる成分(水分、塩分、ブドウ糖、アミノ酸など)は再利用のため体に戻り、ほんとにいらないものだけ(老廃物)が尿として尿管を通って膀胱にためられます。これがおしっこなのです。

このように私たちは、血液中にある「いらないもの」をおしっこ(尿)の形で、体の外に捨てているわけです。(図2)

腎臓はいつもおしっこをつくっていますが、これがそのまま出てきたら、私たちはとても困りますよね。ですから、膀胱は、腎臓でできたおしっこをためておく「袋」の役目をしているのです。そして、おしっこがある程度たまったら、おしっことして、体の外に捨てるのです。(図2)

図2.おしっこは腎臓でつくられ、
膀胱にためられる