監修:ほあしこどもクリニック 院長 帆足 英一 先生 
新都心こどもクリニック 院長 赤司 俊二 先生

夜尿症ってなあに?

ご家族のための夜尿症講座!!

夜尿症にはどんなタイプがあるの?

夜尿症の原因はさまざまですが、「夜間の尿量が多いこと」と「夜間の膀胱容量が小さいこと」が主な原因であるとされます。

このため夜尿症は、『多尿型』『膀胱型』『混合型』の3つのタイプに大別すると考えやすくなります。

夜尿症のタイプを知ることは、治療をしていくうえで重要になります。

夜尿症のタイプは、家庭で夜間尿量と夜間膀胱容量(夜尿がない日の起床時排尿量、昼間のがまん尿量)を調べることで、判断することができますので、一度お試しください。

《多尿型》夜間尿量 多量、膀胱容量 正常 《混合型》夜間尿量 多量、膀胱容量 小さい 《膀胱型》夜間尿量 正常、膀胱容量 小さい

少し専門的になりますが、『膀胱型』は、日中も夜間も膀胱容量が小さいタイプと、夜間のみ膀胱容量が小さいタイプに分けられます。後者は、『解離型』と呼びます。

夜間尿量の測定手順

  1. まず寝る前にトイレに行き、膀胱をからにします。
  2. 紙おむつの重さを測定してから、おむつをして寝ます。
  3. 朝起きたとき、ぬれた紙おむつの重さを測定します。
  4. 朝一番にトイレに行って、尿量を計量カップで計測します。

夜間尿量は通常、下の表の量になるので、この量より多かった場合は多尿型であると考えられます。このタイプの原因は、夜に水を飲み過ぎている場合や抗利尿ホルモンの分泌が低下している場合があります。

正常の夜間尿量
小学校1~3年生 200cc以下
小学校4年生以降 250cc以下

膀胱容量の測定手順

学校から帰った後、家でおしっこをがまんさせ、「もうだめだ」というときの排尿量を測定します。もしくは、夜尿がなかった朝一番の起床時排尿量を測定します。

がまん尿量(もしくは起床時排尿量)は通常、下の表の量になるので、この量より少なかった場合は膀胱型であると考えられます。昼間にパンツが濡れるような場合は、その多くが膀胱型です。
このタイプの原因は、膀胱の発達が十分でないために膀胱が過敏な反応(不安定膀胱)を起こしている場合があります。

正常のがまん尿量
小学校1年生 150cc以上
小学校2年生 200cc以上
小学校3年生以降 250cc以上