当社連結子会社BioWa, Inc.の事業拠点の移転について

協和発酵キリン株式会社(本社:東京、代表取締役社長:花井 陳雄、以下「協和発酵キリン」)は、当社連結子会社であるBioWa, Inc. (本社:米国ニュージャージー州プリンストン、President and CEO:山口泰範、以下「BioWa」)の事業拠点を米国カリフォルニア州ラホヤへ2013年3月18日(現地時間)に移転したことをお知らせします。

BioWaは当社実施許諾下での、協和発酵キリン独自の抗体医薬技術であるPOTELLIGENT®※1及びCOMPLEGENT®※2のライセンス活動を通じて,製薬企業及びバイオベンチャー企業との提携活動を展開してきました。一方、協和発酵キリンは現在、創薬研究を中心に多くのパートナーとの協業(オープンイノベーション)を通じて、魅力ある創薬シーズの獲得を目指す取り組みを進めています。

そこで、協和発酵キリンでは、BioWaがこれまで培ってきたライセンスビジネスでのネットワークを創薬研究にも活かすため、その拠点を世界レベルの基礎研究および創薬探索研究に取り組む研究機関、バイオベンチャー企業の集中するカリフォルニア州ラホヤに移転しました。今後、BioWaは抗体医薬技術ライセンス活動に加えて,研究機関及びバイオベンチャー企業からの創薬シーズ、技術の獲得を目的とした提携活動を進めていきます。またこのミッションを達成するために、当地で探索研究及びトランスレーショナルリサーチに注力しているKyowa Hakko Kirin California社※3(President:大上欽也)との連携を強化します(なお、新事業拠点はKyowa Hakko Kirin California社屋内となります)。

協和発酵キリンは、引き続き欧米での事業基盤を拡大し、画期的な新薬を創出していくことで世界の人々の健康と豊かさ・快適さに貢献していきます。

  • ※1POTELLIGENT®について
    当社が独自に確立した高ADCC活性(抗体依存性細胞障害活性:Antibody-dependent cellular cytotoxicity)抗体作製技術です。本技術を用いることで、抗体が保有する糖鎖の中のフコースを低下させた抗体を作製できます。本技術で作製した抗体は、従来の抗体に比べて、標的細胞を極めて効率的に殺傷し、高い抗腫瘍効果を示すことが確認されています。
  • ※2COMPLEGENT®について
    当社が独自に確立した高CDC活性(補体依存性細胞障害活性: Complement-Dependent Cytotoxicity)抗体作製技術です。抗体医薬の標準的なアイソタイプであるIgG(Immunoglobulin G)1に、IgG3の一部分の配列を取り込んで高CDC(補体依存性細胞障害)活性抗体を作成します。
  • ※3Kyowa Hakko Kirin Californiaについて
    1988年に設立された米国カリフォルニア州ラホヤにある研究拠点であり、主に探索テーマの創出をミッションとしています。また、同施設内に同居しているラホヤアレルギー免疫研究所(President & Chief Scientific Officer:Mitchell Kronenberg)との共同研究も積極的に進めています。
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