協和メデックス株式会社 アレルギーの原因抗原診断に用いる新しい体外診断用医薬品 「アラポート®HRT」とその専用分析装置「アラポートHRTシステム」新発売のお知らせ

協和メデックス株式会社(本社:東京都中央区 代表取締役社長:山口 正仁、以下「協和メデックス」)は、塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:手代木 功、以下「塩野義製薬」)が、l型アレルギーの原因抗原診断の補助として開発した、アレルゲン刺激性遊離ヒスタミン(HRT)測定用の体外診断用医薬品「アラポート®HRT」と、協和メデックスが開発した専用分析装置である酵素免疫測定装置「アラポートHRTシステム」を5月16日に新発売しますので、お知らせいたします。

「アラポート®HRT」は、細胞反応測定法を用いて、アレルゲン刺激による血球(血液中の好塩基球)からのヒスタミン遊離量を測定するヒスタミン遊離試験キットです。

「アラポートHRTシステム」は、全自動ヒスタミン遊離測定装置です。従来、手作業で行っていた細胞分離・ヒスタミン遊離反応・免疫競合反応・発色吸光度測定の工程を、1台の装置にて全自動で測定が可能になりました。

ヒスタミン遊離試験(HRT検査)とは、食物アレルギー、アレルギー性鼻炎、アトピー性気管支喘息、一部のアトピー性皮膚炎や蕁麻疹などに代表される生体内アレルギー反応が関与する疾患の原因抗原(アレルゲン)の診断を補助する検査で、無病正診率が高い検査方法であり、アレルギー診断に有用な検査です。

「アラポート®HRT」による試験結果を、専用の酵素免疫測定装置「アラポートHRTシステム」で測定することにより、日常検査が簡便となり、32種類のアレルゲンの中から必要なアレルゲンを短時間で測定することが可能となります。

当社は検査試薬と検査機器の総合メーカーとして、医療現場のニーズに応え人々のQOL向上に貢献できるよう努力していきたいと考えております。

「アラポート®HRT」の製品概要

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販売名 アラポート®HRT
一般的名称 クラスll免疫検査用シリーズ
使用目的 アレルゲン※刺激により血球から遊離されるヒスタミンの測定
(l型アレルギーの原因抗原診断の補助)
(※卵白、牛乳、ヤケヒョウヒダニ、ブタクサ/認証取得製品、小麦、米、ソバ、ピーナッツ、大豆、カニ、エビ、豚肉、牛肉、マグロ、サケ、卵黄、鶏肉、オバルブミン、オボムコイド、コナヒョウヒダニ、ネコ上皮、イヌ上皮、イヌ皮屑、カモガヤ、ハウスダスト、リゾチーム、カンジダ、アルテルナリア、日本スギ、ヒノキ、ヨモギ、ヒト汗/承認取得製品)
測定方法 酵素免疫測定法
測定検体量 1アレルゲン測定の場合、血液1.2mL
(1アレルゲン増すごとに0.2mL追加)
測定反応時間 60分
貯法・有効期間 遮光して2~8℃保存で18ヶ月間(大豆及びヒト汗は12ヶ月間)
製造販売元 塩野義製薬株式会社
販売元 協和メデックス株式会社
「アラポートHRTシステム」の概要

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販売名 アラポートHRTシステム
医療機器分類 一般医療機器 クラスl
一般的名称 酵素免疫測定装置
届出日 2011年3月2日
品目番号 22B3X00004000028
測定原理 酵素免疫測定法
検出器 分光光度測定
同時測定項目数 最大30項目
検体架設数 20検体
試薬架設数 7試薬(保冷)、アレルゲン他40試薬(保冷)、1試薬(室温)
処理能力 120テスト/時間
測定時間 60.5分 (31.5分・29分)
測定温度設定 30~45℃±0.1℃
寸法・重量 W1000, D750, H800(mm), 165Kg
製造販売元 協和メデックス株式会社
販売元 協和メデックス株式会社
協和メデックスの概要

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本社 東京都中央区晴海1-8-10晴海トリトンスクエアX棟4F
設立 1981年4月
資本金 4億5千万円
売上高 114.6億円(2010年12月期実績)
代表者 代表取締役社長 山口 正仁
株主 協和発酵キリン株式会社(100%)

昭和56年(1981年)に協和発酵工業(株)(現 協和発酵キリン(株) 本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松田 譲)の臨床検査部門から分離独立し、同社の100%子会社として設立された協和メデックス(株)は、生化学検査試薬、モノクローナル抗体を利用した免疫診断薬、医療機器などの製造・販売を行っています。当社は、世界に先駆けて開発された酵素的測定法の「デタミナー」シリーズや、世界初のHDLコレステロール直接測定試薬を自社開発するなど、臨床検査医学に貢献しその発展の一翼を担っています。

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