アデノシンA2a拮抗剤 KW-6356に関するライセンス契約締結のお知らせ

協和発酵キリン株式会社(本社:東京、代表取締役社長:松田 譲、以下「協和発酵キリン」)は、ルンドベック社(Lundbeck社、本社:デンマーク・コペンハーゲン、CEO:ウルフ・ウインバーグ、以下「ルンドベック」)との間で、10月5日に、協和発酵キリンのアデノシンA2a拮抗剤・KW-6356の開発・販売等に関するライセンス契約を締結しましたので、お知らせいたします。

KW-6356は、アデノシンA2a受容体※1に高い親和性を有し、同受容体の働きを選択的に拮抗するという新規の作用機序を有し、パーキンソン病※2を含む様々な疾患の治療に期待できます。

ルンドベックは日本・アジア地域を除く全世界でのKW-6356の独占的実施権を許諾されます。また、KW-6356のバックアップ化合物およびこれらとは異なる適応での開発を目的とした他のA2a拮抗剤を協和発酵キリンの保有するA2a拮抗剤群から選択する権利を有します。

KW-6356の開発・販売等に関するライセンス契約締結に伴い、協和発酵キリンはルンドベックより契約一時金および開発マイルストンを受け取ることになります。また、協和発酵キリンは売上に応じたロイヤルティを受け取る権利を有します。

協和発酵キリンの有するKW-6356は、現在、前臨床段階にあります。KW-6356はぺルマックス、KW-6500、KW-6002に続くパーキンソン病領域の新製品につながる可能性が期待されます。

  • ※1:アデノシンA2a受容体
    中枢神経系に存在し、運動機能の調節に関与している受容体
  • ※2:パーキンソン病
    パーキンソン病は60~70歳に多い神経変性疾患です。初発症状は安静時振戦といわれる手の震えや、小また歩行などからだの動きが遅く鈍くなるのが特徴的です。原因は中脳の黒質線条体という部分の異常で、ドーパミンという物質が不足して起こります。ですから脳にドーパミンを補充することができるL-ドーパという薬を使う薬物治療が基本となります。患者数は、米国・日本・EU主要5カ国で約150万人、日本は約15万人程度です。
ルンドベック(Lundbeck)社(http://www.lundbeck.com別ウィンドウで開きます

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事業内容 ルンドベック社は、中枢神経系(CNS)疾患治療薬の研究・開発・製造・販売に50年以上の実績を持つ、デンマーク・コペンハーゲンに本社のあるグローバルな製薬会社です。
設立 1915年
年間売上 約2335億円(1クローネ=17円で換算)
従業員数 5900名
CEO ウルフ・ウインバーグ(Ulf Wiinberg)
所在地 デンマーク・コペンハーゲン
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