ニュースリリース

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2009年5月14日

自己免疫疾患に適応される完全ヒトモノクローナル抗体
「抗LIGHT抗体」に関するライセンス契約締結のお知らせ

 協和発酵キリン株式会社(本社:東京、代表取締役社長:松田 譲、以下「協和発酵キリン」)は、サノフィ・アベンティス社(本社:フランス・パリ、CEO:クリス・ヴィーバッハー、以下「サノフィ・アベンティス」)との間で、協和発酵キリンの完全ヒト抗LIGHT抗体の共同開発・販売等ライセンス契約を締結し、サノフィ・アベンティス社に本抗体の全世界の権利を導出しましたので、お知らせします。
協和発酵キリンの有する抗LIGHT抗体は,現在前臨床段階にあります。本抗体は潰瘍性大腸炎およびクローン病におけるファースト・イン・クラスの薬剤になることが期待されます。また関節性リウマチ症への開発も期待されています。
 サノフィ・アベンティスは、両社で共同開発を行う日本・アジア地域を除く全世界で本抗体を独占的に開発する権利を得ます。また協和発酵キリンは日本・アジア諸国における本抗体の商業権を確保し、その他の全世界ではサノフィ・アベンティスが独占的販売権を有することになります。また両社とも相手側の販売地域において共同販促権のオプションを有します。

 「抗LIGHT抗体」の開発・販売に関するライセンス契約締結に伴い、協和発酵キリンはサノフィ・アベンティスより最大で合計315百万米国ドルの契約一時金および開発マイルストーンを受け取ることになります。また協和発酵キリンは売上に応じたロイヤルティを受け取る権利を有します。

 LIGHT分子は、免疫学領域研究において世界的な非営利研究機関であるラホヤアレルギー免疫研究所(米国カリフォルニア州ラホヤ、所長:ミッチェル・クローネンバーグ、以下「LIAI」)により発見され、本分子に対する完全ヒト抗体は協和発酵キリンの子会社である協和発酵キリンカリフォルニア(米国カリフォルニア州ラホヤ、社長兼最高科学責任者:大上 欽也)およびLIAIにより共同で創製されています。協和発酵キリンはLIGHT分子および抗LIGHT抗体の全世界における独占的ライセンス権をLIAIより受けています。

※LIGHT分子
生体には、体内に異物(抗原)が侵入した際、異物を排除して生体を防御する「免疫機能」が備わっています。LIGHT分子(正式名 Lymphotoxin-like, exhibits Inducible expression, and competes with HSV Glycoprotein D for HVEM, a receptor expressed by T lymphocytes)は、LIAIにより見出された腫瘍壊死因子(TNF)スーパーファミリーに属する新規蛋白であり、 複数の受容体を介してT細胞、ナチュラルキラー細胞、単球および樹状細胞等を活性化させる作用を持つことが明らかにされています。一方、LIGHT分子を阻害する抗体は、これらの情報伝達を阻害するという新しいメカニズムの免疫抑制剤となるものと考えています。

【ラホヤアレルギー免疫研究所「LIAI」概要】

1.事業内容: 免疫学領域研究において世界的な非営利研究機関。感染症や自己免疫疾患の治療のためのワクチンや免疫学的治療法の開発を目指し、免疫システムの基礎的な研究を行う。
2.設立:1988年11月14日
3.資本金:24百万ドル
4.従業員数:285名
5.所長:ミッチェル・クローネンバーグ
6.所在地:米国カリフォルニア州ラホヤ



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