ひとくちに手湿疹といっても、手にできる湿疹にはこのほかにもいろいろなタイプがあり、原因や治療法が異なってきます。あなたはどのタイプ?
適切なケアでかなり症状をおさえることができます。ひどくなる前に皮膚科専門医に相談してみましょう。
- 手湿疹と鑑別が必要な疾患
アレルギーになっている場合には、原因物質に触ってから4−6時間してから症状が出現し、48時間でピークになり、1週間程度で落ち着きます。症状は接触した部位の紅斑、小水疱と強いかゆみです。
水疱が破れると鱗屑(かさぶた)になります。皮膚の厚みは手掌(しゅしょう)よりも手背がうすいので、症状は手背に強くあらわれます。
洗剤・台所用品・化粧品・毛染剤などの化学物質や植物などに対するアレルギーのために生じます。症状は強いのですが、原因物質に触るのをやめれば治癒します。手湿疹のなかでの頻度は高くありません。
手の限局した部分の皮膚の痒みが非常に強く、掻破により皮膚が赤くなり、繰り返すことにより皮膚が厚くなります(苔癬化(たいせんか))。小水疱はみられません。手の他の部分は正常皮膚と変りませんが、症状は長く続きます。
内因性に限局的に痒みを感じることが原因です。
神経の走行に沿って皮疹を生じることもあります。皮膚そう痒症の一症状とも考えられます。
不眠と関連していることも多いです。
指腹や指の側縁・指背、手掌(しゅしょう)に小水疱が突然多発して、時間の経過とともに水疱が破れて鱗屑(りんせつ)となります(小水疱型)。そのほか、指先の膜様の鱗屑(りんせつ)・落屑(らくせつ)がおもな症状のタイプもあります(乾性落屑型(かんせいらくせつがた))。小水疱型は痒みを伴うことがありますが、乾性落屑型は痒みがありません。
初夏に多く、1ヶ月程度で自然軽快しますが、年ごとに繰り返します。
原因は不明です。汗の貯留現象とする考え方や、汗腺とは無関係の湿疹とする考えがあります。
ストロングクラスのステロイド外用薬を使用しますが、それほど有効ではありません。
手掌(しゅしょう)、特に手のひらの手首に近い部分に紅斑、小水疱、膿疱、鱗屑(りんせつ)が出現して局面をつくります。年余にわたりこの症状を繰り返し、痒みや痛みを伴うこともあります。足の土ふまずや踵(あくと)の外側縁にも同じ発疹を生じることが多くあります。胸の関節痛を伴うことがあります。
原因は不明ですが、金属アレルギーや扁桃腺・鼻・歯・耳などへの細菌感染が関与していることがあります。
水虫は足だけにできるとはかぎりません。手にもできます。手掌(しゅしょう)の皮膚が厚くなり鱗屑(りんせつ)がみられます。痒みはないか、あっても強くないのが特徴です。仕事で水を長時間使う人に多くみられます。
手白癬(てはくせん)があるひとは、足や爪にも白癬があります。
鱗屑(りんせつ)の中に水虫菌がいることを顕微鏡で調べます。
抗真菌薬の内服か外用を行えば完全に治癒します。










ただの手荒れと判断せず、ひどくなる前に皮膚科専門医に相談することをお勧めします。