アトピー性皮膚炎は、乳幼児期及び学童期に発症することが多い疾患です。
また、年齢による皮膚機能の変化や、生活環境の変化が症状にも影響します。
ここでは、年齢によって変化する特徴的な症状について紹介します。
頭や顔を中心に赤くジクジクした湿疹が見られます。特に離乳期には口の周りや頬によく見られます。
手足を曲げる部分(関節の内側部分)や首回りに症状がよく出ます。(症例写真:1)
皮膚が乾燥し、新陳代謝が速いので、白い粉状のアカ(鱗屑:りんせつ)を伴います。顔では“はたけ”(単純性粃糠疹:たんじゅんせいひこうしん)として観察されます。(症例写真:2)腕や体の毛孔の部分は小さなブツブツが盛り上がり、鳥肌のように見えます。また“耳切れ”といって耳の付け根が切れたようになることもあります。ひざでは魚鱗癬(ぎょりんせん)といって、魚のうろこを敷き詰めたような症状が見られることもあります。(症例写真:3)
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| 【症例写真:1】ひざの後ろに赤みやブツブツ、ひっかき傷が認められます。 | 【症例写真:2】“はたけ”(単純性粃糠疹:たんじゅんせいひこうしん)の場所では新陳代謝が速いため、まわりに比べて日焼けの色がはやく落ちます。皮膚の表面はカサカサです。 | 【症例写真:3】魚鱗癬(ぎょりんせん)では皮膚の表面が魚のうろこを敷き詰めたようになります。 | |
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| 【症例写真:4】“耳切れ”といって耳の付け根が切れたようになることもあります。 |
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食物に対するアレルギーが原因でアトピー性皮膚炎になると誤解されている方が結構いらっしゃいます。 乳児期では、食物アレルギーによりかゆみが出現し発疹も悪化することがありますが、1歳を超えると徐々にその頻度は少なくなります。また幼児期からは環境要因の影響が高まってきます。 安易な食事制限はお子さんの成長に悪影響を与えますので、食事制限を含め、治療にあたっては必ず専門医と相談し、医師の指示に従ってください。
“掻いちゃダメ!”とついつい厳しく注意しがちですよね。しかし、逆に、“掻かなかった時に褒めてあげる”ことが効果的なようです。
お子さんは注意されることがストレスとなり、余計掻きむしってしまいます。また、わざと親御さんや周りの方の注意を引くために掻き行動を起すお子さんも多いようです。したがって、“注意する・叱る”ではなく“褒める“工夫をしてみてください。
引っ掻き行動がひどい場合はもちろんのこと、軽い場合でも抗ヒスタミン薬(飲み薬)による痒み治療はとても効果的です。医師の指示にしたがって、継続してお子さんに飲ませて下さい。また、やや冷ためのシャワーを浴びたり、保冷剤をタオルで巻いて患部にあてて冷やすと、かゆみが軽減しますよ。
外用薬での皮膚炎の治療、飲み薬によるかゆみの軽減、保湿剤による皮膚バリアの回復。
大人と同じで、すべて大切な治療です。少し大変かもしれませんが、適切な治療を行うことで、アトピー性皮膚炎のお子さんも、健康なお友達と一緒に快適な日常生活を送ることができるようになります。症状をしっかり抑えて、お子さんの集中力、活動性を高めてあげて下さい!
関連リンク:かゆみを伴う皮膚疾患「アトピー性皮膚炎」
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