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かゆみの基礎知識 なぜかゆくなるのか、なぜ掻いてはいけないのか。きちんとしくみや原因を知っておきましょう。

かゆみはなぜ起こるのでしょうか。いったい私たちの体の中で何が起きているのでしょうか。
ここでは、かゆみのメカニズムについてみてみましょう。
かゆみのメカニズムとは
かゆみが起きる詳しいメカニズムはまだわかっていません。
ひとつには、皮膚に存在する肥満細胞と呼ばれる細胞から分泌されるヒスタミンがかゆみを引き起こす重要な役割を果たすことが知られています。
ヒスタミンは、痛みやかゆみを知覚する「知覚神経」に作用し、その刺激がかゆみとして脳に伝えられると同時に、その刺激は神経の末端にも伝えられ、神経ペプチドと呼ばれる神経伝達物質を放出させます。そして、この神経ペプチド肥満細胞を刺激し、さらにヒスタミンを分泌させます。
「かゆいから掻く」といった刺激は、皮膚が敏感な方の知覚神経を刺激し、神経ペプチドを放出させ、さらにかゆみ物質のヒスタミンの分泌を促してしまいます。そのため、どんどんかゆみが広がっていくという現象がみられると考えられています。
かゆみの悪循環の図
ドライスキン(皮膚の乾燥)もかゆみの原因
ドライスキン(皮膚の乾燥)も原因のひとつと考えられています。
正常な皮膚の表皮は、水分と油分(皮脂)によって外部からの異物が侵入するのを防ぐバリア機能を果たしています。
しかし、ドライスキンでは、皮膚の表面から水分や油分が失われ、外からの刺激に無防備な状態になっています。
つまり、ちょっとした刺激に対しても敏感に反応し、かゆみをもたらしてしまいます。
正常な皮膚
水分と油分(皮脂)によるバリア機能が保たれた状態。
ドライスキン
皮膚の表面から水分・皮脂が失われた状態。
【あなたを外部から守る皮膚の構造】
皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」という3つの層からできています。
皮膚の構造図
  • ・表皮
    皮膚の一番外側で最も薄い層である表皮は、外部からの有害物質が体の中に侵入するのを防いだり、体内の水分などを保つ役割を果たしています。
  • ・真皮
    真皮には細胞が少なく、その重さの7割はコラーゲンと呼ばれる線維性のたんぱく質で構成され、皮膚の強さを支えるもととなっています。この真皮内には痛みやかゆみを知覚する神経、皮脂を分泌する皮脂腺、汗を分泌する汗腺(エクリン腺、アポクリン腺)、毛包などの組織があります。
  • ・皮下組織
    皮下組織は皮下脂肪を蓄え、外部からの衝撃を和らげるクッションの役割を果たしています。
(!)かゆみは皮膚の炎症だけでなく、内臓疾患などの他の疾患が原因で起こる場合もあります。
症状がある場合には必ず医療機関にて受診してください。