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おもしろバイオ基礎講座

人類は、今何をしようとしているの? -> 話題の「ゲノム」はどんなもの?

2000年9月27日号に掲載


ゲノムを構成する物質はDNA


生物の体は細胞からできています。人間を例にとると、約60兆個の細胞から私たちの体はできています。その細胞をもう少しクローズアップすると、その中心に核と呼ばれる部分があります。
核をさらに拡大してのぞいてみると、もやもやと糸がもつれたような物質が見えます。これが、染色体です。染色体は人間では46本あります。もう少し詳しくみると、44本は2本ずつ同じものが対になっています。残りの2本は女性ではX染色体と呼ばれる染色体が対になっていて、男性はX染色体とY染色体でできています。
ヒトゲノムというのは、この染色体の22本プラスX、Y染色体の24本を指します。つまり、対になっている染色体の片方のことなのです。ですから、イヌゲノムといえば、イヌの染色体の1組を指し、イネゲノムといえば、イネの染色体の1組なのです。
そして、ゲノムを構成する物質がDNAなのです。ですから、遺伝子の本体と言われるのです。DNAは日本語に訳すと、デオキシリボ核酸です。そのDNAは、二重らせん構造をしています。糖とリン酸が交互に結びついた長いらせん状の2本の鎖を塩基がつないでいるのです。そして、この二重らせんのDNAが染色体の中にたたみ込まれて入っているのです。小さな1つの細胞の中のDNAをつなげると2メートルにもなると言われます。
ヒトゲノムは約30億個もの塩基からできています。しかし、DNAがすべて働いているわけではありません。ヒトゲノムの場合、実際に機能している、つまり体の働きのもとであるタンパク質をつくる暗号(指令)となっているのは3−5%しかないことがわかってきています。また、1つの塩基では機能せずに、いくつかが集まって働いています。その働いているDNAの塊が遺伝子なのです。

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