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グリーンバイオ
こんなことも、あんなことも みーんなバイオ

2002年3月25日号

地球の掃除(環境浄化)はほとんど微生物が行っています

藤尾 達郎(協和発酵研究本部理事/工学博士/東大客員教授)
 
2.私たちの地球環境を守っているのはだあれ?

話しは飛びますが、牛は道ばたに生えている草を食べて生きることができますが、人間は無理(むり)です。それは、ヒトは草を分解(ぶんかい)することができないので、栄養(えいよう)にできないからです。実は、牛も草を分解することはできません。それでも牛が草を主食(しゅしょく)にしているのは、体の中に草を分解する微生物(びせいぶつ)が住(す)んでいて分解してくれるからです。ヒトでも牛でも胃(い)と腸(ちょう)で食べたものを分解して吸収(きゅうしゅう)します。牛の場合は胃が4つあって、その4番目の胃に草を分解する微生物が住み着(つ)いているのです。

イラスト

地球上にはさまざまな種類(しゅるい)の不要(ふよう)なものがありますが、微生物の種類のほうがずっと多いので、それぞれについて分解するのが得意(とくい)な微生物がみつかるというわけです。もし、地球上に微生物が分解できないものがあれば、どういうことになるでしょう。地球上に生き物が生まれていろいろなものをつくり出すようになってからすでに数十億年(すうじゅうおくねん)がすぎていますから、たとえそれが毎年少ししかできないものであったとしても、長い年月の間に地球がその分解できないもので埋(う)め尽(つ)くされているはずです。
実際(じっさい)のところは、分解されないものが少したまると、何千年、何万年という年月の間に一部の微生物が変化してそれを利用できるようになります。そうすると、利用できるようになった微生物には食べる物がふんだんにありますから、自然に数が増えて、たまっていたものを分解してしまいます。そのために、これまで何十億年にもわたって地球の環境(かんきょう)が正常(せいじょう)に保(たも)たれているのです。
これまでの話から、地球の環境を正常に保つのに、微生物が主役を演じていることがわかると思います。

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