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遺伝子組換え技術は、食べもの以外にはどんな役に立つのですか。
 

動物や植物の遺伝子の構造を変えることを遺伝子組換えといいますが、この技術は、食べ物以外にもさまざまな分野で活用されています。
その代表例が、薬の研究開発です。
たとえば、糖尿病(とうにょうびょう)の治療をするために使われるインシュリンというホルモンがあります。これは、私たちのすい臓で作られるものですが、インシュリンの遺伝子を大腸菌の中にある「プラスミド」というDNAに組み込み、インシュリンを大腸菌につくってもらうことで、大量のインシュリンを得ることができるようになっています。
遺伝子を組換えの技術によって、私たちの腸の中にすむ細菌である大腸菌や、お酒をつくるときに利用される酵母菌などの細菌が、さまざまな薬をせっせと作ってくれているのです。また、薬だけではなく、他の化学物質を細菌につくってもらうこともできるようになっています。
さらに遺伝子組換えは、花の品種改良にも活用されています。たとえば、カーネーションは、赤や白の花をつけますが、ペチュニアという植物の花を紫色にする遺伝子を取り出し、これをカーネーションの遺伝子に組み込むと、紫色の花をつけるカーネーションができます。
このように私たちに役立つものをほかの生物につくってもらう技術やひとつの生物に別の生物の性質を加え、より役に立つ生物をつくる技術として、遺伝子組換えは、さまざまな分野で利用されているのです。つまり、生物を使って役に立つものを作ろうと考える場合には、遺伝子組換えは、ほぼすべての場合に使える技術であるといえます。

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