| スポーツの後に水分不足にならないように、アミノ酸入りドリンクを飲んでいます。ヨーグルトや、ハミガキ粉にもアミノ酸入りのものがあるけど、このアミノ酸って微生物がつくっているってほんとうですか。微生物って、お酒をつくるんじゃないんですか? はい、微生物がアミノ酸をつくっているのは本当です。君のもう一つの疑問のお酒をつくっているのも微生物です。ところで君は、アミノ酸のことをどれくらい知っていますか? 私たちの身体もアミノ酸からできています。皮膚や髪の毛、脳、心臓はタンパク質からつくられていますが、このタンパク質をつくっているのがアミノ酸です。アミノ酸は、とても簡単な構造をしていて、タンパク質の部品となるアミノ酸はたったの20種類しかありません。ところが、この20種類のアミノ酸が数十から数千個組み合わされて、複雑なさまざまな種類のタンパク質をつくっています。 私たちにもっともなじみがあるアミノ酸は、おいしさのもととなるグルタミン酸ナトリウムという名のアミノ酸ですが、最近、アミノ酸を十分にとると健康や美容に効果があることが広く知られ、ドリンクや食品、化粧品などにグルタミン酸ナトリウム以外のさまざまなアミノ酸も加えられています。 そのアミノ酸をつくる技術は、今から約50年前の1956年に誕生しました。微生物の持っているアミノ酸をつくる能力を利用する「発酵法」によるグルタミン酸製造技術です。実は、微生物を使ってアミノ酸を誕生させたのは、日本が最初だったのです。その発酵法は、糖分などの栄養素を微生物に与えることで、アミノ酸をつくってもらう方法です。自然界にはさまざまな微生物がいますが、この中からアミノ酸をつくることのできる発酵菌を探し出し、これを上手にコントロールして、アミノ酸をつくらせるのが発酵法なのです。 また、もうひとつは、酵素法という方法です。ひとつの物質を別の物質に変化させることのできるタンパク質を「酵素」と呼びます。この酵素を使ってアミノ酸の原料物質からアミノ酸をつくります。発酵菌は何回もの酵素反応の連続で糖分からアミノ酸づくりをしていますが、その一部分だけをまねをして、アミノ酸をつくる方法です。このように、ほとんどのアミノ酸が微生物の力をかりてつくられています。 |
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