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Dr.中原のなぜなに百科
2003年8月4日号

質問No.33 目の色や髪の色がちがうのはどうして?

Q33
家族でハワイ旅行に行ってきました。青い色の目の人や、髪の毛の色が金色の人がいました。日本人は黒い目の人が多いのに、なにがちがうのですか。

A33
私たちの身体は、すべて遺伝子(DNA)という設計図をもとにつくられています。その遺伝子は、お父さんとお母さんの遺伝子を半分ずつ組み合わせてできていますから、お父さんもお母さんも持っていない遺伝子の特徴が子どもに現れることは原則的にありません。
人間の遺伝子は、「このあたりが○○を決める場所」というように、部分部分で役割が決まっています。目の色は、「虹彩」という部分の色で決まりますが、黒い目のお父さんと青い目のお母さんからできる子の場合、虹彩の色を決める遺伝子の場所にお父さんの遺伝子をもらえば黒い目になり、お母さんの遺伝子をもらえば青い目になります。
ただし、親の特徴が子どもに受けつがれる「遺伝」では、両親ともに同じ遺伝子を持っていなければ出にくい特徴と、両親の一方が持っていれば出てくる特徴というものがあります。たとえば、金髪は、両親ともに金髪でなければ出にくい特徴とされています。また、黒い目と青い目の両親の場合、黒い目が遺伝することのほうが多いとされています。ちなみにアメリカやヨーロッパに行くと金髪の人がたくさんいますが、実際は金髪に染めている人もかなり多いようです。
しかも、特徴は出なくても、遺伝子としては受け継いでいる場合もあり、ある人の特徴が、子どもには出ずに、孫やひ孫に出るということもあります。さらに、ひとつの特徴が、遺伝子のひとつの部分だけで決まるのではなく、いくつもの部分がかかわっている場合もあります。肌の色や顔の特徴は、みな、いくつかの部分がかかわって決まります。ですから、お父さんとまったく同じ目鼻をした子というのはほとんど生まれないわけです。
遺伝というのは、とても複雑なものですが、今後、遺伝子の研究が進んでいけば、そのしくみはしだいに解き明かされていくことになります。


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